Teachme Biz活用が作業効率化と人時生産性の向上につながった【ユーザーインタビュー/株式会社サンベルクス様 Part.1】

2024-03-01 09:39:41 UTC 2024-08-24 03:55:05 UTC

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「Teachme Bizの導入や推進で苦労したこと・工夫したこと」をテーマにユーザーさまへお話を伺う深掘りインタビュー。
今回お話を伺ったのは、Teachme Biz Award 2023にて新人教育推進賞を受賞した株式会社サンベルクス様です。
Part.1では、教育部の加藤さまにマニュアル化の取り組みやそれに至るまでの課題についてお話しいただきました。

マニュアル作成だけでなく新人教育や動画での事例共有にもTeachme Bizを活用!【ユーザーインタビュー/株式会社サンベルクス様 Part.2】

<株式会社サンベルクスさま>
「食を通じ、お客さまの暮らしを豊かにすること。」を理念に掲げ、スーパーマーケット事業をおこなう。2024年2月現在、「スーパーベルクス」を東京都・埼玉県・千葉県に46店舗を展開。
https://sunbelx.com/

店舗拡大を目指す上で、作業効率化と人時生産性の向上がミッション

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--まず、加藤さまの所属とキャリアについて教えてください。

加藤さま:現在、入社6年目で教育部に所属し、新卒・年次研修マネジャーを担当しています。弊社では新入社員は全員が店舗配属からスタートするのですが、私も1年目は店舗で青果部門を経験し、2年目から教育部に異動しました。
2年目はまだ右も左も分からない状況でしたので、教育部の上長である石井(※)に付いて、新人研修カリキュラムなどの流れを覚えていきました。3・4年目は私が主軸となって新人研修を運営し、5年目からは年次研修も担当、2023年の3月から新卒・年次研修マネジャーに就き、新卒・年次研修全体を統括しています。

<Teachme Biz導入事例>
※ 教育部の石井様にご協力いただいたTeachme Biz導入事例はこちらです。

--教育部のミッションや目標について教えてください。

加藤さま:1つは、新入社員が安心して長く働ける環境を整え、離職率をできる限り低くすることです。もう1つは、中長期的なミッションとして作業効率化を進め、人時生産性を向上させていくことです。現在、弊社は46店舗を展開していますが、今後50店舗・100店舗と拡大していくためには、チェーン全体での作業の効率化・平準化が必要になります。
そのためにTeachme Bizによるマニュアル活用を推進し、それを各店舗に共有していくことも教育部の重要な役割です。そのため、Teachme Bizの管理自体は情報システム部が担っていますが、運用に関しては私と上長の石井が中心となり、教育部が主幹となって進めています。

導入前は、作業や教え方が属人化したり店舗ごとに違ったりしていた

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--Teachme Bizを導入した目的や、導入前の課題について教えてください。

加藤さま:導入したのはちょうど私が新人の頃の2018年で、作業の効率化・平準化が目的でした。スーパーマーケットという業界の特性もあり、まだまだ仕組み化されていない作業が多かったんです。
弊社スーパーマーケット事業は、青果部・惣菜部・精肉部・鮮魚部・グロサリー部・レジ部・フラワー部と7部門に分かれているのですが、お肉を切る、お惣菜を作るなどの作業技術や教え方が属人化したり、店舗ごとにやり方が違ってしまったりするケースがあり、その課題を解決するために導入しました。

--実際のマニュアルの作成、活用方法について教えてください。

加藤さま:導入当時は、作業工程を比較的マニュアル化しやすい精肉部と惣菜部で作成を進め、それを新入社員やパートの方の教育に活用しました。例えば惣菜部ですと、「コロッケの揚げ方」「天ぷらの揚げ方」などのマニュアルを作成し、新入社員教育の際に「今月は、マニュアルを参考にしてデリカ(揚げ物)を集中的に覚えましょう」などの形で使っています。
毎日マニュアルを見てやってもらうというよりは、実際に店舗で作業をやってみて分からなかったときに見返したり、新しい作業を学ぶ際にマニュアルで確認したりと、予習・復習で使うケースが多いです。マニュアルの作成は、精肉のマニュアルなら精肉部門が作るといった形で、各部門のトレーナーに作業をまとめて作ってもらっています。


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コロッケの製造についての実際のマニュアル

--店舗での教育の他に、Teachme Bizを活用されている例はありますか?

加藤さま:その他ですと、更衣室や休憩室の使い方といった社内ルールや店舗ルールのマニュアルも作成しています。また各店舗の販売事例をTeachme Bizに載せ、他店舗の店長やスタッフが見て参考にする、毎週の社長会議の内容をまとめてTeachme Biz上で配信するなどの使い方もしています。
他に特徴的なものとしては、技能実習生向けのマニュアルですね。弊社は毎年ベトナムから技能実習生の方に来ていただており、彼らの教育を担当するベトナム人トレーナーも在籍しています。惣菜・鮮魚など各部門のマニュアルをトレーナーがベトナム語に翻訳し、技能実習生向けのマニュアルとして活用しています。

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新入社員教育時の実際の様子

「いつでもどこでもマニュアルを見られる」ことが新入社員からも好評

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--マニュアルを活用される新入社員からの反応はいかがでしょうか?

加藤さま:新入社員には、任意で本人所有のスマートフォンにTeachme Bizのアプリをインストールしてもらっているので、いつでもどこでもマニュアルが見られる状態になっています。「『これ、どうやるんだったっけ?』と思ったときに、すぐにマニュアルを手元で開けるので助かっている」という声をもらうことが多いですね。
マニュアルを見るタイミングは、通勤電車内やお昼休憩、帰宅後など、新入社員によってまちまちのようです。いつでもどこでも見られるからこそ、それぞれが自分のタイミングで確認でき、そこが新入社員からも支持してもらえているのかな、と感じます。

--新入社員がご自身のスマートフォンにTeachme Bizのアプリをインストールすることについて、ハードルはありませんでしたか?

加藤さま:通信料や容量の問題などから反対の声が上がるのではないか、という懸念もあったのですが、実際のところはそうした声はなかったです。アプリのインストールは強制ではなく任意なのですが、今のところ新入社員全員がTeachme Bizを入れてくれています。また、退職した場合はもちろんアプリを削除してもらい、Teachme Bizのアカウントの削除もしております。
マニュアルや会社からの情報を手元で見てほしいという思いから、Teachme Bizを導入したのですが、新入社員側からも「すぐ見られるから良い」という意見ばかりなので、私たち教育部の目的と新入社員のメリットが上手く合致できたのではないか、と思います。

マニュアル化を進めたことで、教える側・教わる側のコミュニケーションも改善

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--Teachme Bizの活用で得られた効果について、教えてください。

加藤さま:作業効率化、人時生産性の向上に役立っているという面で、大きな効果を得られていると思います。Teachme Biz導入前は、各部門の作業工程や技術が属人化しがちだったことに加え、教える側が「背中を見て覚えてほしい」というスタンスをとることが多いという問題もありました。一方で、今の新入社員で入ってくる世代は「しっかり教えてほしい」という考えの方が多いです。
こうしたジェネレーションギャップから、教育が上手くいかなかったり、新入社員側のモチベーションが維持できなかったりというケースもあったんです。しかし、Teachme Bizでマニュアル化を進めたことによって作業が効率化し、そうしたギャップを減らすことができました。マニュアルがあることで、教える側も教わる側もお互いにコミュニケーションがとりやすくなったという効果もありました。教わる側は「ここが分かりません」と伝えやすいですし、教える側も新入社員がどこでつまずいているのかが理解しやすく、教えやすくなりました。
人時生産性については毎週数字を計測しているのですが、ただ作業が効率化されただけではなく、こうしたコミュニケーションの改善も生産性向上に寄与しているのではないかと思います。

--具体的な成果についても教えていただき、ありがとうございます。

Part.2では、Teachme Biz Award 2023の受賞に繋がった新人評価表と好事例共有の取り組みについて、お伺いしたいと思います。

マニュアル作成だけでなく新人教育や動画での事例共有にもTeachme Bizを活用!【ユーザーインタビュー/株式会社サンベルクス様 Part.2】