今回の記事では、 2021年6月15日(火)に開催されたTeachme Bizユーザー交流会〜飲食企業様編〜についてのレポート、「レッドロブスタージャパン株式会社様の取り組み」をお届けします。
レッドロブスタージャパン株式会社の取り組み
日本国内では21店舗、世界で740店舗を展開する、アメリカ生まれのナンバーワン・シーフードレストランのレッドロブスタージャパン株式会社の池上様に発表いただきました。
▼導入の目的
池上様:Teachme Bizを導入に至ったきっかけですが、もともと使用する前からマニュアルは充実しており、紙ベースで「オペレーショナルマニュアル」や「調理マニュアル」はありました。
ただ、実際には活用しきれておらず、マニュアルの更新があった際にお店で差し替えができず、新しいマニュアルと古いマニュアルが混在するなどしておりました。
また、紙ベースだとマニュアル作成に3ヶ月ほどかかっておりました。それに加えて動画を使った研修を会社としてやっていきたいと考えていたときにTeachme Bizと出会い、「Teachme Bizなら様々な課題が解決できるのではないか?」と思い導入に至りました。
▼導入〜これまでの道のり
①認知を広げる(2019年8月〜2020年1月)
池上様:導入を開始したのは2019年8月からです。
まずは「マニュアルをTeachme Bizに入れてみよう。作成してみよう。共有してみよう。」「従業員にTeachme Bizを知ってもらおう。」とTeachme Bizの認知を上げる活動を行いました。
当時は、集合で調理講習会や店長会を実施できていたため、その様子を撮影して、あとで確認ができるようにTeachme Bizで公開しました。
またアルバイトの入社時のオリエンテーションや登録方法などを動画で紹介しました。
少しずつ店舗からの声を聞きながら手探りで運用していた期間でしたので、当時の閲覧数は月に数百回程度でした。
②マニュアル作成数を増やす(2020年2月〜7月)
池上様:導入開始して半年ほどたった、2020年の2月から7月にかけては、期間限定フェアメニューの調理レシピをTeachme Bizで公開するなど、「マニュアル作成数を増やす取り組み」を行った期間でした。
調理動画を最初から撮影すると、どうしても待機時間などで長くなります。
そうすると、動画が長すぎて従業員に見てもらえないのでは?という課題がでてきました。そこで「i Movie」で動画の編集を行い、より見やすい動画を考えるようになりました。
しかし、新型コロナの影響で弊社でも全店休業となってしまい、その時期はそこまで閲覧数を上げる取り組みができませんでした。
③閲覧数急増の転機(2020年8月〜)
池上様:2020年8月からTeachme Bizの閲覧数を評価基準に組み込みました。
そこで閲覧数が急増しました。評価基準に組み込んだ理由は、「全社で教育に特化する1年にしよう。」という方針ができたからです。「教育にはまずマニュアルを使用する」という前提で「各店舗がどれくらい教育を行っているか」を可視化できるツールとしてTeachme Bizの閲覧数が評価基準に組み込まれたという背景がありました。
評価基準に組み込み、閲覧数が上がるにつれて、店舗から「こんなマニュアルがほしい。」という意見が挙がるようになりました。マニュアルを作成する側もその意見を取り入れて、更に作成に力を入れるきっかけにもなりました。
④各部署でのTeachme Bizの作成が可能に(2021年2月〜)
池上様:2021年2月から、Teachme Bizでのマニュアルの作成や情報共有を各部署でもできるようにしました。社内報、代表取締役のメッセージ、全店舗の紹介、HACCPの基準、店舗の清掃やメンテンナンスの動画など各部署の担当が作成することで、各部署の情報共有がスピーディーにできるようになりました。
▼運用加速のための5つのポイント
①最初からマニュアルに完璧さを求めない
池上様:マニュアルを作成する中で内容の完璧さを求めようとすると、最終的に誰がOKを出すのか?という確認で手間がかかっていました。
作成に手間と時間がかかってしまいいていたので、細かい修正があるならその都度修正するという手順に切り替えました。
紙マニュアルで運用してた時はファイリングまでの工程が多く大変でしたが、Teachme Bizなら公開後に修正したいところだけ修正すればよいので、断然効率があがりました。
②PDCAサイクルを実施する
池上様:当初、Teachme Bizでマニュアルを作成する時は、台本を作成しモデルの人を撮影するという流れでした。ただモデルの人が緊張してしまい笑顔が足りなかったり、調理動画だと通常の速さのオペレーションで撮影をすると編集しにくかったりなど様々な失敗がありました。作成チームが現在5名いるのですが、改善策を話してもう一度取り直すなどの取り組みをしました。
③運用について話し合う時間を定例会議で設ける
池上様:弊社の教育チームの定例会議では、Teachme Bizの運用に関して話し合いをしております。新しいキャンペーンや新しいフェアが始まる時は必ず、いつ撮影するのか、どこでとるのか、誰が担当するのか、いつまでに上げるのかを決めてTeachme Bizにマニュアルを公開しています。
これらのマニュアルを一人で一本作ろうとすると、結構な負担になってしまします。例えば一つの調理動画を作るときも、手本になる人、撮影する人、編集する人と最低でも3名体制で関わり作成することでひとりひとりの作成工数を減らすことができました。
④情報共有プラットフォームとしても活用
池上様:階層別の研修や営業資料の共有をTeachme Bizで一本化しました。
これによりメールとかの共有をなくし、Teachme Bizを見なくては情報が確認できない、共有できない状況になりました。必然的にTeachme Bizを毎日確認する習慣ができました。
⑤評価制度に組み込む
池上様:先述しましたが、閲覧回数を評価基準の中に組み込みました。全店舗のスタッフが月1人3回閲覧するように指導しています。これにより毎月1000回くらいだったものが、翌月から4000回を超え、その後も平均2000回近く閲覧されるようになりました。
閲覧数の高いマニュアルなどを定期的に共有することで、閲覧側だけでなく作成する側も「どのようなマニュアルがみられるのか」と閲覧数をより上げられるように改善運用ができるようになりました。
▼今後の活用イメージ
池上様:店舗活用の促進、新人の教育の仕組み化、HACCP厳格運用のための報告として活用の3つを強化していく予定です。
より見やすい環境と新人教育や店舗臨店チェックなどTeachme Bizの活用場面を広げていこうとしています。
いかがでしたでしょうか?レッドロブスタージャパン様の取り組みに関しては以上となります。
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これからもスタディストでは、オンライン形式でのユーザー会を今後も計画中です。
次の開催を是非お楽しみに!