今回の記事では、 2021年6月15日(火)に開催されたTeachme Bizユーザー交流会〜飲食企業様編〜についてのレポート、「アサヒフードクリエイト株式会社様の取り組み」をお届けします。
アサヒクフードリエイト株式会社の取り組み
アサヒグループの外食事業の中核として、ビアホール、ビアレストラン、イタリアン、中華など全国に展開するアサヒクフードリエイト株式会社の山下様に発表いただきました。
導入の目的
アサヒクフードリエイト株式会社は、「おいしいお酒と楽しい外食の機会を提供し、お客様と共に幸せを分かち合う」というスローガンの実現ために「顧客満足度の追求」を目指しております。
そのためには提供する商品の味の均一化、接客と商品のクオリティを上げることが不可欠です。
しかし現状は「忙しく教育の時間を持てない」「店舗間のオペレーションのばらつき」という課題がありました。
そんな中、店舗スタッフがオンデマンドでスマートフォンやタブレットでマニュアルを閲覧できる環境を作ることでその課題を解決できるのでは?と思いTeachme Bizを導入しました。
導入後の課題
導入を決めたもののTeachme Bizの起動を推し進めることは、簡単ではありませんでした。
実際にプロジェクトを推進・進行するのは現場社員と一部の本社社員、ただ「熱い思いを持って推進する人材の不足」がまず課題となりました。
また当初想定していたマニュアル作成者のITスキルが未熟だったため、制作も難航しました。更にコロナ感染が拡大したことにより、店舗も休業を余儀ない状態となりました。
そのため店舗スタックもテレワークとなり、動画マニュアル作成の機会も激減、スタッフのモチベーションも徐々に低下しておりました。
実際に取り組みも一度止まる事態になってしまったのです。
活用推進のための施策
しかしそんな中でもこのプロジェクトを進めなくてはいけない…。そのためにいろいろな施策を展開しました。
①各地で勉強会の開催
※勉強会のスケジュール
Teachme Bizの導入支援をしているアッシュ・マネジメントコンサルティング様の協力の元、支配人を対象にマニュアル作成のための写真の撮影方法・操作説明・編集テクニックに関する勉強会を開催しました。
これによりキッチンメンバーがマニュアル作成をできる状態になりました。
②KPIの設定と定例MTGの開催
次に店舗閲覧回数を「見える化」しました。具体的には「新しく出来たマニュアルを1回は閲覧しているか」を計測しました。
なかなかマニュアルが1回も見られていない状態だったため、定例会議で支配人から改善策を提示してもらい、1度もマニュアルを閲覧していない店舗を周知、店舗間での競争原理を働かせることを狙いました。
③社長メッセージの配信
さらに活用を促進するため、これまで紙で広報していた社長メッセージを動画で作り、Teachme Bizで配信することにしました。この配信を毎月継続的に実施することで、Teachme Bizの認知が広まり閲覧回数が飛躍的に増加しました。
認知が広がったことで、マニュアルに対する要望が増え、活用促進のきっかけとなりました。
ただ動画を配信するだけではなく、社長の動画メッセージと共にSTEP内に文章や参照資料のリンクで共有など工夫したことで、動画と文章と参考資料が一つにまとまっていて見やすいと評判がいいです。
④店舗情報などマニュアル以外の動画コンテンツ配信
マニュアルのプラットフォームとしてだけで活用するのではなく、店舗の紹介やメディア露出情報や紙の社内報などの配信を増やしました。今ではマニュアル共有するプラットフォームというより、社員間をつなぐ「コミュニケーションツール」としての認識が高いです。
以上のような取り組みを推進する中で、仕組みを考えて、設計することができるプロジェクトマネージャーが不可欠でした。また経営陣の積極的な協力体制、最後に経験豊富な外部パートナーを巻き込むことが、プロジェクト推進をする上で大切だと感じました。
今後の活用計画
運用から約1年、全体のコンテンツが251本と「やっと軌道」に乗ったなという印象です。
トレーニングコースを新人オリエンテーションの効率化を計画しています。また他部署でも活用促進を進め、全社的な取り組みとして展開し、組織改革の推進も展開しています。
アサヒフードクリエイト様の取り組みに関しては以上となります。
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これからもスタディストでは、オンライン形式でのユーザー会を今後も計画中です。
次の開催を是非お楽しみに!