Teachme Bizで教育の効率化&質の向上を実現。全社的なKPIにもインパクトがあった【ユーザーインタビュー/福岡運輸株式会社様 Part.2】

2024-10-16 07:25:08 UTC 2024-11-17 22:36:38 UTC

fu_0425.jpg

「Teachme Bizの導入や推進で苦労したこと・工夫したこと」をテーマにユーザーさまへお話を伺う深掘りインタビュー。

今回お話を伺ったのは、Teachme Biz Award 2023で優秀賞に輝いた、福岡運輸株式会社様です。Part.2ではTeachme Bizの具体的な活用方法や成果、今後の展望について伺いました。

運用方針の見直しが転機。Teachme Bizが会社に欠かせないツールになるまで【福岡運輸株式会社様 Part.1】
〈福岡運輸株式会社様〉
1958年に国産初の冷凍車を走らせることに成功。
チルド品や冷凍品などの多様な温度管理が必要な商品や荷物の冷蔵・冷凍輸送を中心とした事業を展開。
様々な物流ニーズに対応するべく、国内グループ拠点93ヵ所、協力会社300社と提携し、全国配送網を確立している。
https://www.fukuokaunyu.co.jp/

事故対策マニュアルや法定研修など、安全教育に関わる情報を配信

fu_0265.jpg

業務推進部 業務課 推進係 橋本 光洋様

--Teachme Bizの活用方法について、詳しく教えてください。

橋本:積荷やトラック事故が発生した際、その内容と必要な対策についてまとめたマニュアルを作成し、配信しています。

日高:事故関連では、支店長以上が参加する事故会議の内容も配信しています。このような社内の大事な会議で取り上げられた事故情報を、社内関係者全員へ伝えるのは難しいです。しかし、事故対応で最も大事なのは、実務者がきちんと事例を知り、原因や対策を理解し、行動すること。その流れを促すために、Teachme Bizでの配信が役立っています。

福岡運輸様⑥.jpg
実際に配信されている事故対策マニュアルの一部

--マニュアルを見た乗務員、作業員の方々からの反応はいかがですか?

橋本:実際に、全社にきちんと情報が届いているという実感はあります。私が配信したマニュアルに対し、乗務員の方から「自分はこういう対策もしているよ」というコメントをもらえることが多いんです。
ちなみに、そのコメントは全スタッフが閲覧できるので、みんなで一緒に対策を考え、個人の知見をシェアできる環境になっています。

古賀:マニュアルを見た乗務員の方からは「マニュアルで学んだことを現場で意識するようになった」、職員からは「指導や点検のポイントを学べたので、実践したい」といったコメントがありました。マニュアルを通して、知識を習得、再確認するとともに、意識も高めてもらえたのではないかと思います

田中:マニュアルを見てもらう際に「グッジョブ」のリアクションもあってマニュアルを見てくれているんだというのがわかるので、個人的には嬉しいですね。

日高:事故対策マニュアルと同じ安全教育のカテゴリーでは、国交省が実施を義務づけている「法定12項目研修」もTeachme Bizで実施しています。具体的には、1ヶ月ごとに1項目を消化するスケジュールで、1項目あたり3本の動画を配信する形で配信しています。
Teachme Bizを活用するメリットは、効率化はもちろん、受講者へのフォローが整っていることです。一人ひとりの受講状況を項目別に把握でき、また未受講の場合は本人に通知を届けることができています。

橋本:ちなみに、義務研修という性質上「最後まで見たか」も確認したいので、動画の最後にその内容を問うテストもつけて配信しています。

日高:研修の実施記録には、受講履歴だけではなく、レポート機能で作った「何月何日の何時何分に見た」という詳細な実績、そしてテスト結果もつけて3年間保管する運用にしています。最近は似たような運用でのサービスも見かけるようになりましたが、Teachme Bizのおかげで、当社ではいち早く充実した運用を実現できました。

福岡運輸様④.jpg
トレーニング機能を活用して法定12項目研修をTeachme Biz上で実現

閲覧数やスタッフのエンゲージメントに寄与する動画も好評

fu_0212.jpg

業務推進部 業務課 事務係 田中 のぞみ様

--安全教育に関わるもの以外では、どのようなコンテンツを配信されていますか?

田中:Teachme Bizの閲覧数を維持、向上するため、またスタッフのエンゲージメントを高めるために、各事業所の様子やそこで働く方々の姿を伝える動画も配信しています。離れた職場の皆さんの間に、親近感が生まれると嬉しいです。

--内容の企画はどなたが担当されているんですか?

田中:企画やその準備は、主に私と橋本、古賀の3人が担当しています。また、取材は私と古賀で行うことが多いです。最近は動画に対するコメントで「こういう企画をやってほしい!」という要望が寄せられることもあるので、それもヒントにしています。

日高:これを開始した当初は、動画撮影も行き当たりばったりで……。今は3人が事前にしっかりと内容を練ってくれるので、「みんなが見たいコンテンツ」になっていると思います。
また、昨年末頃から、田中はレポーターのような役割で、動画の演者としても活躍しているんですよ。表に出るのはあまり得意ではないタイプだと思うのですが、いいコンテンツづくりのために尽力してくれています。最近は、田中と古賀がイキイキと取材に出かけていく様子を見て、その成長をとても頼もしく感じています。

福岡運輸様⑤.jpg
各事業所紹介の情報発信などもTeachme Bizで行い
話題性を作ると共に、会社へのエンゲージメントを高めることを担っている

最大の成果は教育の「効率化」と「質の向上」。外部機関からも高く評価された

fu_0117.jpg

--Teachme Bizを導入した成果についてお聞かせください。

日高:ここまでにも少し触れてきましたが、やはり教育にかかる時間の削減効果が非常に大きいです。
人を集めて対面研修をやろうとすると、(スケジュールにズレが生じやすい乗務員の場合は特に)参加者が集まるまでに待ち時間が発生しますし、複数回実施となると講師側も多くの時間がとられます。また、過去には、年1回、全店で日曜日に全店同一内容の乗務員や作業員向けの研修を行っていましたが、日曜日出勤は乗務員や作業員の負担となっていました。こうしたさまざまな問題が、Teachme Bizでの動画配信に変更したことで解消されています。

--教育の「効果」についてはいかがですか?

日高:もちろん、時間的なメリットだけではなく、教育の効果もしっかりと出ています。Teachme Bizでのマニュアルの閲覧が、事故件数の削減につながることが明らかになったんですよね。
当社では売上あたりの積荷事故件数をKPIのひとつに定め、減少に向けて尽力し、物流品質を強みにしてきました。その積荷事故件数が、Teachme Biz導入後にさらに低下しました。期待以上の成果に驚いています。

--貴社の動画を活用した教育の取り組みは、全日本トラック協会からも高く評価されたそうですね。

日高:当社の「スキマ時間×デジタルによる教育・研修改革」の取り組みは、全日本トラック協会の「青年経営者等による先進的な事業取組に対する顕彰」で銅賞を受賞しました。福岡県トラック協会からの選出は初めてだったそうで、うれしかったです。

  • 約200名の乗務員への教育について、1人あたり月間30分以上の教育時間を削減できた。
  • 結果として、事故件数の減少や研修受講の待ち時間も年間1,000時間以上の削減などの成果につながった。

各事業所への展開も検討中。Teachme Bizでさらなるメリットを生み出したい

fu_0417.jpg

--すでにさまざまな成果が出ているとのことですが、Teachme Bizで今後新たに実践したい取り組みはありますか?

橋本:基本的に事故対策のマニュアルを作っていますが、事故対策の情報もかなり蓄積できてきました。そのおかげで似たような事故が起きた時の対策の方針も見えてきました。蓄積できた情報をもとに今後も試行錯誤して、新しくマニュアルを作成したり、事故を未然に防げるように何か取り組みたいなとは思います。

田中:マニュアルの有用性を再確認できたので、各店における業務マニュアルもTeachme Bizで作成し、それを店所の枠を超えて共有できる仕組みをつくれるといいのではと個人的には考えています。実際に、私も橋本がTeachme Bizで作ってくれたマニュアルを使って新しい業務に取り組んだ際、とてもスムーズに進んだんです。改めて便利さを実感しました。

古賀:私も田中さんと同じ想いです。これからもマニュアルは作ると思いますし、他の人にもマニュアルを作成してもらうことで、業務の引継ぎもスムーズに進むようにしていきたいなと思います。

日高:これまでTeachme Bizでは、安全教育を第一の軸とし、閲覧数やエンゲージメントの向上に向けた取り組みも展開してきました。そこに各店の業務効率化のサポートも展開できれば、ますます可能性が広がるはず。ぜひ挑戦したいです。

--本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

Part.1では、Teachme Bizの運用が軌道に乗るまでの経緯や、そのための取り組みについて伺っています。そちらも併せてご覧ください!

運用方針の見直しが転機。Teachme Bizが会社に欠かせないツールになるまで【福岡運輸株式会社様 Part.1】