「Teachme Bizでマニュアルを作るのは簡単だけど、運用するうえで考えることや決めることは、意外と多いな…」
そう感じているユーザーの方々も、いらっしゃるのではないでしょうか?
そんなお悩みを持つユーザーの皆さま向けに「Teachme Bizの導入や推進で苦労したこと・工夫したこと」をテーマとし、Teachme Bizの導入や運用を実際に推進したご担当者さまに深掘りインタビューさせていただく特集を始めました!
第5回は2021年1月にご契約いただいた株式会社GOESWELL様です。当日は、﨑村が取材をさせていただきました。
※取材日:2021年10月15日
- 株式会社GOESWELL 人材開発事業本部
井福 竜也 様 - GOESWELL全社の教育、採用、評価制度等、「人材開発業務」全般の設計責任者。
- 株式会社GOESWELL 人材開発事業本部教育戦略部教育戦略課
本多 麻美 様 - 人材開発の中でも教育部門として全社教育の設計、研修構築・実施責任者。TeachmeBiz導入のメイン担当。
Teachme Bizで行動変容を起こし、売上に繋がる教育を
お二人の所属部署や担当業務、ミッションについて教えてください。
当社は来店型の「保険見直し本舗」という保険代理店事業を行っております。保険ショップは全国に329店舗あり、従業員数は約1,250名です。このうち店舗でお客様対応をしている営業職が515名、店舗事務が497名います*。
*店舗数、社員数はインタビュー当時の数字
この約1,000名の営業研修を行っていくのが私達、教育戦略部の役目です。また、集客を考える部門の教育も担っています。
会社が掲げている数字を達成するために、営業研修をどう企画するかがミッションです。実際に企画・実行して効果測定するまでを、すべて部署内で完結できるよう、少ない人数で回すための仕組みづくりも工夫しています。
ポイントは、研修によって業績をしっかり上げることです。研修をやること自体が目的なのではなく、研修によって社員の行動変容を促して売上に繋げていくことを目指しています。
Teachme Bizはどこで活用されていらっしゃいますか。
Teachme Bizを主に使っているのは、井福が束ねている人材開発事業本部教育戦略部の教育戦略課です。人材開発事業本部は採用と教育、制度の部門に分かれており、Teachme Bizは主に教育で活用しています。
今回Teachme Bizをご導入いただいた経緯を教えてください。
Teachme Bizの導入を検討していた当時、研修効果を高めつつ、どう効率よく進めるか、人だけに頼らない体制を考えていました。研修に活かせる仕組みを探している中で、御社を見つけて資料請求をした、という流れです。
部署として、ITツールをはじめ、人以外の仕組みを検討しようという取り組みが始まったところだったのですね。
教育戦略のメンバーのみで、全国300店舗の社員に向けて研修するという状態に限界を感じていました。新型コロナの影響で顔を突き合わせた研修もしづらい時代になっていましたし、DX推進して効率化しなければいけないという意識もありました。
教育部門にはどのくらいの人数がいらっしゃるんですか?
導入中は12名ほどいました。現在は4名です。Teachme Bizを契約したのが21年1月末だったのですが、2021年4月1日にグループ内の大規模な組織編成があり、現在になっています。
導入後、約2ヶ月で150本の新規マニュアルを作成
GOESWELL様はTeachme Bizを1月末に契約され、3月にテスト運用、4月に本運用を開始されています。どういう体制で3月のテスト運用開始まで進めたのですか?
Teachme Bizを運営するためのチーム編成はしていません。今の4名体制になったのは4月からなので、導入してから3月までの間に、組織編成までいた12名で150本ほどのマニュアルを新しく作りました。当時、作成に関わっていたのは8名くらいです。
作成はどのように進められましたか?
作ったマニュアルは大きく分けて3パターンあります。パワーポイント資料に音声を加えた動画マニュアル、店舗でのロールプレイング動画のマニュアル、一部システム操作を画面収録したマニュアルもあります。ロープレ動画は、実際に店舗でどのようにお客様へアプローチをして、どういう話し方をすればいいのか、シミュレーションしたものを収めた動画を作りました。
マニュアル作成に当たって工夫されたことはありますか?
Zoomを使って行う集合研修と動画視聴だけで良い研修に仕分けをしました。その後、パワポのデータに音声を吹き込んで動画化する人、ロープレ動画を作る人、等と担当を振り分け、作成期限を決めて完成させていきました。
動画マニュアルは何本ずつ作成されたのでしょうか。
合計約130本作成しました。パワポベースの動画を50本、ロープレ動画は80本ほどです。ロープレ動画は、撮影後に編集の指示を出して、動画化するといった流れで進めました。
作成は、マニュアル1本当たりどのくらいの時間がかかっていますか。
パワポの動画であれば、元となる資材があれば2時間ほどで作成が可能です。ロープレ動画は、10分ほどの動画で1本当たり3〜4時間です。店舗に行って撮影してから編集となるため、その分時間がかかりました。
ロープレ動画の場合、例えばお客様とのご商談を90分とした場合、そのワンセッション分を作り終えるのに3日くらいかかっています。
ロープレ動画制作のほうが長くかかる理由は何かありますか。
台本を考え、店舗に行って撮影、最後に編集するという流れで作っているためどうしても長くかかってしまいます。ただ、お客様とのやりとりについての研修は、最大の肝と考えているため、そこにかける時間は全く惜しくありません。新入社員がしっかり理解できる教材になるよう、何度もブラッシュアップしています。
90分のロープレ動画マニュアルを作るときは、役割をどう分担されていましたか。
3人1組で動画を割り振って、撮影から編集まで行いました。撮影時は、お客様役としてご夫婦の設定で2名座って、営業役が1名、余裕があるときはカメラマンとしてプラス1名が入ります。余裕がなければ、お客様役が三脚カメラのスイッチのオン・オフもやりながら3名で撮影を行いました。
編集もその3名でされていたのでしょうか。
編集も3名で対応して、手が足りなそうであれば他のチームの者が手を貸して、「どう動くと効率的か」を各々が意識して進めていました。
本多様が中心となって全体のディレクションやスケジュール管理などをされていたのでしょうか。
進捗の管理は私を含めたマネージャー(管理職)で行っていました。当時は、マネージャーが数名おり、ロープレ動画を撮るチームにも1名入っていたので、そのマネージャーと井福、私で定期的に会議を行って、進捗を報告するような流れでした。
進捗管理をするうえで工夫されたことなどはありますか。
「3月までに完成」とするのではなく、細かく段階に分けてスケジュールを決めて対応していた点です。「この動画は撮影がいつまで、編集がいつまで、全体に共有するのはいつまで」と全動画の工程を細かくスケジューリングし、それに合わせて進捗管理もしていました。作成期限だけを決めていたら間に合わなかったと思っています。
進捗会議はどのくらいの頻度で行われていましたか。
毎週です。Teachme Bizのことだけではなく、教育のこと全般について話し合う場を、毎週作っていました。
1月末か2月から導入を開始されてリリースするまで、Teachme Bizに関わる業務は全体の何割くらいでしたか。
動画を作っている期間は、かなりの時間を注いだと思います。1〜3月は業務の6〜7割くらいを占めていたかもしれません。メンバーによっては、1ヶ月くらいほぼこの業務しかやっていない者もいます。毎月新入社員が入社してくるので同時に研修業務も行いつつ、空いている事務作業の時間はほとんど動画作成に充てるという状態でした。
全動画分を細かく担当分けし、進捗確認をしていたから、きっかり2ヶ月で進められたんですね。
↓次回記事↓